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令和3年卯月(2021年04月)

新年度を迎え、日に日に春らしくなってきました。
茶色かった下生えが緑色に変わり、モンシロチョウが菜の花や
たんぽぽの周りをふわふわ飛んで、はじまりの季節にふさわしい景色です。

 さて、四日市市では今年度から中学3年生を対象に学校検尿における
ピロリ菌検査がはじまります。ピロリ菌は慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、
胃がんなどの病気と関連するといわれています。
幼少期に感染したピロリ菌は胃で生き続け、粘膜に炎症を起こしてこれらの
病気のリスクを高めるため、胃に大きな影響の出る前の若いうちに除菌することが
大切だそうです。また体への負担が少なく、希望者を取りこぼすことなく検査
できるとして、学校検尿での実施が決まりました。

 四日市薬剤師会は、所属の学校薬剤師による学校検尿という形で
この事業をお手伝いしています。また、今後、除菌が必要となった際、
薬に関してご不安な点があればお近くの薬剤師までご相談下さい。
これからもさまざまな活動を通じて皆さまの健康増進にお役に立てればと思います。


令和3年 弥生(2021年03月)

 時々のぞく農産物の直販サイトで宇和島産の柑橘類が目に留まりました。
随分前に宇和島出身の方からいただいた柑橘類がとてもおいしかった事を
思い出し取り寄せてみたところ、あざやかなオレンジ色の果実はゼリーのように
甘くみずみずしく、思わず二度目の注文をしてしまいました。

 柑橘類と薬の飲み合わせについてはグレープフルーツがよく知られています。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類によって薬を分解する酵素の働きが
抑えられるため、一部の高血圧薬や免疫抑制剤などは作用が強くなりすぎて
副作用が出ることがあります。分解酵素が新しくなるまでに数日かかるため、
これらの薬を飲んでいる間はグレープフルーツやその加工品の摂取を控える
必要があります。野菜ジュースやミックスジュースにもグレープフルーツ果汁が
含まれる場合があるので注意しましょう。また、グレープフルーツ以外の柑橘類にも
フラノクマリン類が含まれているものがあり、夏ミカンやハッサクなどは摂取を避けた方がよく、
温州みかんやデコポンは影響がないとされています。

 飲食物と薬の相互作用について気になる方はお近くの薬剤師までご相談ください。


令和3年 如月(2021年02月)

山の近くを車で走っていると、ガードレールに猿が腰掛けていました。
車通りをものともせずに熱心に見つめる対向車線側にはかわいらしい
小猿が3匹、のり面のコンクリートをよちよちつたい歩きしており、
のどかな光景に心がなごみました。

 「サル」と名のつく植物には「サルスベリ」や「サルノコシカケ」
「サルトリイバラ」などがありますが、「ケナシサルトリイバラ」の塊茎を
乾燥させたものは山帰来(サンキライ)という生薬になります。
山帰来には利尿・排膿・解毒作用があり、便秘にともなう
肌荒れ改善のために市販のさまざまな便秘薬に配合されています。

 「サルトリイバラ」はトゲのある蔓やひげ根が他の木にからみついて
入り込んだら猿も思うように動けない、というところから名付けられたそうです。
害獣と呼ばれているのは承知の上で、せめて小猿たちには引っかからないで
欲しいなと思ってしまうのでした。


令和3年 睦月(2021年01月)

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

 今年は雪の元旦でしたね。
早朝、初雪にはしゃぐ飼い犬と一緒に、まだ誰も踏み固めていない
真っ白な道を散歩するのは寒いながらも楽しい出来事でした。
別名「六花」といわれるように雪の結晶は基本的には六角形をしていますが、
これは水の分子が氷になるとき六角柱の形で結合しやすいからだそうです。

 ところで薬学の世界にも六角形のもの「ベンゼン環」があります。
ベンゼン環とは6個の炭素原子が亀の甲羅のように結合したもので、
例えば鎮痛剤として有名なアセトアミノフェンやアスピリンなど薬の構造にもよく使われています。

 まだまだ寒い日が続きそうですが、体調管理に気をつけて元気に過ごしましょう。