コラムのバックナンバー

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師走(2015年12月)

今年も残すところあと1か月になりました。
来年は申年(さるどし)です。
「申」という字は稲妻の形からできたそうで、天の神の威光をあらわして
「神」の字にも「申」の文字がはいっているそうです。
この「さる」という言葉から申年に赤い下着をつけると「病が去る」といわれてるようです。
諸説あるようですが、下着を新調されるなら是非「赤色」で。
良いお年をお迎えください。

PN 有終


霜月(2015年11月)

秋の叙勲の季節ですね。先月大村智氏がノーベル賞医学生理学賞を受賞されました。
同じ日本人として喜ばしい限りです。寄生虫による感染症の治療法に関する研究での受賞です。
大村氏が発見された「イベルメクチン」というお薬は海外では熱帯地方にまん延するオンコセルカ症の
特効薬で多くの人々を失明から救ったといわれてます。
国内では犬のフィラリア予防や、人の線虫症やヒゼンダニによる疥癬にイベルメクチンは使われています。
身近ですごいお薬が使われていることに感動します。
(この「疥癬」という病気はヒゼンダニが体に住み着く病気です。)

PN   ストロメクトール


神無月(2015年10月)

今月下旬から紅葉の季節になりますね。
そもそも紅葉するという仕組みはどのようなものでしょう?
秋になると気温、光量が低下するため光合成能力が落ちて植物体の維持が
困難となるので落葉して休眠します。
落葉にあたって植物ホルモンが働き、葉を緑色にみせるクロロフィル色素がまず分解されて、
もともと多くあった黄色の色素カロチノイドが表にでてイチョウなどは黄色になるそうです。
一方、カエデなど赤くなるのはアントシアニンという色素を合成するからだそうです。

落ちていくためにわざわざ色素をつくるとは不思議ですね。
そのおかげで私たち人間は「紅葉狩り」を楽しませてもらっています。
夜間に急に冷え込むとクロロフィルの分解は促され美しい紅葉になるそうですよ。
私たちは冷え込みによる体調不良に気をつけましょう。

PN メープル


長月(2015年09月)

9月になりました。今年はあとどのくらい台風が来るのでしょうか?
台風は発生地域によって呼び方と基準が違うとのこと。
日本を含む東経180度以西の北西太平洋、南シナ海では「台風」ですが
北大西洋、カリブ海など西経180度以東の北東太平洋では「ハリケーン」。
ベンガル湾やアラビア海などの北インド洋では「サイクロン」だそうです。
ハリケーンが西から進んできて台風になることもあるそうです。
台風がもたらす気圧の変化で体調を崩す人も多くみられます。
少し涼しくなってきましたのでそろそろ夏の疲れがでる人も多いようです。
休養、栄養をとって乗り切りましょう。

PN  低気圧


葉月(2015年8月)(2015年08月)

猛暑襲来!
田舎に住んでいるので朝から蝉(セミ)の大合唱を聞いて、より一層暑さが身にしみます。
わたしの子供のころ、蝉の天敵は虫取り網をもった子供だったように思いますが、
いまどきの子供さんは蝉取りをされるのでしょうか?もっとも地面がしっかり舗装されて
蝉の数は減ったかもしれませんね。
この蝉の抜け殻は「蝉退(ゼンタイ)」という生薬として古くから使われており、止痒、解熱作用
などがあります。消風散という漢方製剤に含まれています。
蝉の成体や幼虫を食べる習慣は中国、東南アジア、アメリカ合衆国、沖縄などであるそうです。
美味とのことですが、今のところ遠慮しておきます。
暑さ厳しい折、どうぞご自愛下さい。

PN 虫嫌い


文月(2015年07月)

もうすぐ梅雨明けですね。本格的な夏になり暑い毎日に突入いたします。
さて、お手持ちのお薬は日の当たらない湿度の低いところで保管してみえますか?
今、飲み残しの薬、「残薬」が問題となっています。
飲み残しの薬の総額は年間400億円以上ともいわれます。
うっかり飲み忘れたり、勝手に飲むのをやめたりしたことを正直にお医者さんに
申告しましょう。
お薬手帳を持ち歩いて薬が重なっていないか、飲み合わせはいいか、薬局で薬剤師に
見てもらいましょう。
捨てられてしまうお薬は本当に”もったいない”と思いませんか?

PN お薬手帳


皐月(2015年06月)

端午の節句には粽(ちまき)や柏餅を食べる風習がありますね。
柏葉の柏の木は冬でも枯葉が落ちないで翌春まで樹上に葉が残るため
昔から縁起の良い木として慶事、神事に用いられています。
西日本では柏の木が少ないようでサルトリイバラの葉を用いた
いばら餅もよく食べられているようです。
調べてみると、いばら餅は菰野の伝統食として田植えが終わったころに食べる
習慣があるそうです。
サルトリイバラは俗称「山帰来(サンキライ)」と呼ばれます。生薬の原料となる
ケナシサルトリイバラの俗称もまた「山帰来」ですが別のものです。
サルトリイバラは秋に美しい赤い実をつけ、フラワーアレンジメントで使われるようですね。
   PN  こしあん派


水無月(2015年06月)

梅雨入り間近になりました。
この高温多湿の時期に体調不良を訴える人が増えるようです。
うつ病、喘息、神経痛など症状を悪化させやすいようです。
また、高温多湿により、汗が蒸発せず体温がさがりにくく熱中症をおこしやすく
なります。エアコンで除湿をしたり、扇風機で空気を撹拌するとよいようです。
日差しのある日は日光をあびて、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

PN  紫陽花


卯月(2015年04月)

桜の季節を迎えました。
これまでも植物由来のお薬を紹介してまいりましたが、「桜」も薬の原料となっています。
桜皮(オウヒ)という生薬で、ヤマザクラ、ヨシノザクラなど山地に自生するサクラ類の樹皮です。
鎮咳、去痰作用があるので桜皮から抽出したエキスをシロップ剤で処方されることが多いです。
赤味がかった褐色の甘味のある液体のお薬です。風邪のときに飲まれた方も多いことでしょう。
このシロップ剤ですが、最近、少々品薄状態とのことです。原料の桜皮が少ないとか。
自生する桜が少なくなっているのでしょうか。
お薬の中で動物や植物由来の製品はしばしば原料不足から生産中止になることもあります。
人間の都合なので仕方のないことかと思います。
花冷えの頃、体調管理をお忘れなく。

PN 花より団子


弥生(2015年03月)

 3月に入り本格的な春になってきました。
 先日、女子柔道の選手がドーピングの疑いで試合を欠場したとの報道をみました。
 理由は市販の風邪薬の服用だったようです。
 ドーピングとはスポーツなどの競技の運動能力を向上させるために薬物を使用する行為で禁止されています。
 わかっていて行う場合と禁止薬物と知らずに飲んでしまう場合とあるかと思いますが、
 一流のスポーツ選手はそこを自己管理することを求められています。
 禁止薬物は非常に多く、市販薬にも含まれています。
 禁止薬物リストは年単位で更新されて、ドーピング防止ガイドブックとしてネットでも検索可能です。
 私たち薬剤師は公認スポーツファーマシスト認定制度を実施して、スポーツ競技者をサポートする
 公認スポーツファーマシストを養成しております。
 2021年には三重県で国体が開催されるとのことです。
 公認スポーツファーマシストの人数はまだ少ないのでそれに備えて私たちも準備せねばと気を引き締めております。


   PN 運動音痴


 如月(2015年02月)

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」と言われていますが、新年が明けてからあっという間に新年度4月を迎えることを
 うまく言い表していると感心します。
 2月に入り花粉の便りが届きはじめたようです。今年は例年並みでやや早くから飛びはじめるとのことです。
 いつの頃からか花粉情報が当たり前のようにお天気ニュースで流れ、外を歩く人のマスク姿に違和感がなくなってしまいました。
 この国民病ともいえる花粉症とうまくつきあうことが必要です。
 もうご存知かと思いますが、外出時はマスク着用、目の症状のある方はだてめがねも効果あるとのことです。
 花粉を家に持ち込まないためには服の素材は花粉をつけにくい綿や化学繊維がよいようです。
 お薬を必要とされる方は、飲み薬では眠気の少ないものや、目薬ではコンタクトレンズの上からでも使えるものなど
 患者さんの要望に応じたものがございますので、医師、薬剤師にご相談下さい。

                   PN 鼻閉
 


睦月(2015年01月)

 新年あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 12日は成人の日です。
 近年、成人の年齢を18歳に下げようとする議論があがっているようですが、調べてみると
 海外では成人を18歳としている国が多いことがわかりました。
 ヨーロッパの国はほとんど18歳、アメリカ合衆国では18歳がほとんどですが州によっては19歳、20歳と
 違うようです。

 さて、現在、日本では成人からお酒が飲めるようになりますが、そもそも未成年にお酒を禁止するのはなぜでしょう?
 子供の脳は成長期にあり、まだ未完成の状態で、お酒はその発達を妨げるからです。
 大量の飲酒により脳が委縮するといわれています。
 新成人の皆さん、お酒が飲めるようになっても適量を心がけましょう。 すでに成人の皆様も。
     
                                PN 百楽の長