コラムのバックナンバー

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師走(2013年12月)

 今年もあと少しとなりました。
 寒さが厳しくなり、空気も乾燥してウイルスには最適の環境です。
 インフルエンザはまだ流行っていないようですが、日頃から、手洗い、うがいを慣行し、
 睡眠、栄養を摂ってウイルスに負けない体づくりを心掛けましょう。

 来る年が皆様にとって良い年になることを願っております。
           
                           PN 行く年



霜月(2013年11月)

 秋の夜長に読書をされる方も多いと思います。
証明の悪いところで長時間読書されると、目が疲れて視力が落ちてしまいます。
 話は変わりますが、この時期に学校薬剤師の仕事として教室の照度検査をおこないます。
普通教室とコンピューター室で、黒板(パソコンはディスプレイ)と机の上、それぞれ9ヶ所の明るさを測って、決められた値より照度が低かった場合、改善点を提案したりしています。
 ご存知かと思いますが、光源からの距離が倍になると明るさは4分の1になります。
パソコン、携帯電話の画面に使われている液晶から出る光は青い光の成分が多いのが特徴ですが、この青い成分はエネルギーが高いのが特徴で、お世辞にも目にやさしい光ではありません。しかし距離が離れれば、届く光の量もぐっと減ってきますので、パソコンや携帯電話の画面から少し離してた方が目にはやさしくなります。
一方、明るさをあげたい場合は、光源の蛍光灯などをお掃除するだけでも見ちがえるほど明るくなります。ご家庭でもあかりの汚れをチェックしてみてください。

                                                    PN:老眼



神無月(2013年10月)

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋になりました。
「やっと、秋らしくなりました」と書こうと待っていましたが、いつまでも暑く、ところによっては10月の最高気温を更新したようです。
ところで、人間のからだは、非常にうまくできていて、まわりの環境に応じて心や意識と関係なく上手にコントロールされています。そのしくみに関わる神経は自律神経といい、非常に巧妙かつ複雑にできています。自律神経は大きく分けて、緊張に関わる「交感神経」と、リラックスに関わる副交感神経とに分かれます。
前置きが長くなりましたが、夏から秋になることで、自律神経は副交感神経よりも交感神経が優る状態が多くなってきます。季節の移り変わりが緩やかですと、この切り替えもうまくいき、冬の準備に入りやすいのですが、今年のように、いつまでも気温が高いと、この切り替えがうまくいかないこともあります。特別に暑かった今年の夏は、からだにダメージが残っているかもしれませんね。
睡眠と栄養を十分に摂って、適度な運動を心掛け、季節の変わり目を乗り切りましょう。

                                              PN:運動不足



長月(2013年09月)

 9月9日は、重陽(ちょうよう)の日というのをご存知でしょうか?
 日本では、奇数が縁起がよいとされ、1月7日は七草、3月3日は桃の節句、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕としてお祝いします。9月9日は重陽の節句、菊の節句ともよばれ、邪気を祓い、長寿を願う節句です。
奇数は縁起のよい「陽」の数とされ、一番大きな陽の数である「九」が重なることから「重陽」とよばれます。
 旧暦で9月9日は現在では、10月になるので、菊の時期にあたります。菊は、中国から伝わったそうですが、日本には馴染み深い花です。
観賞用だけでなく、食用にもなってますし、漢方の処方にも登場します。
 生薬の菊花は熱を冷ます効果、炎症を抑える効果、血圧を下げる効果などあり、「釣藤散」という漢方薬に含まれています。

 自然のものを、賢く生活にとりいれた先人の知恵はすばらしいですね。
 そろそろ、夏の疲れが体にでてくる時期かと思います。ご自愛下さい。

                                  PN 菊より栗きんとん



葉月(2013年07月)

 8月に入り、暑い毎日が続いております。
年間最高気温を記録するのは、8月上旬が多いとのことです。体調にお気をつけ下さい。

さて、食べ物には体を冷やす性質のもの、温める性質のもの、どちらでもないものとあるのをご存知ですか?
一般的に夏野菜は体を冷やす性質のものが多く、きゅうり、トマト、なすなどはその代表的なものです。
色の濃い野菜には抗酸化作用をもつポリフェノール類や、カロチノイド、ビタミンC,Eも多く含んでいます。
旬の夏野菜を摂って、上手に体をクールダウンさせて、夏の日差しから体を守りましょう。

                                    PN ピーマン



文月(2013年06月)

 7月を文月というのは、七夕で歌を詠むことが語源という説が有力なようですが、稲穂の膨らみを見る月「穂見月(ほみづき)」からの転とする説もあるようです。
 意外と知られてませんが、イネ科の植物は6月から8月に花を咲かせるものが多く、この時期の花粉アレルギーの原因となっています。私たちの主食のコメの原料である稲は7月下旬から8月に開花します。
他のイネ科の植物は、皆さんお馴染みのエノコログサ(ネコジャラシ)、スズメノテッポウなど、雑草に多くみられます。道ばたの草に目をむけてみられるのも面白いかと思いますが、くれぐれもアレルギー、日射病にはご注意ください。

                                             PN : 弘子

 



如月(2013年02月)

 今季のインフルエンザは2月にピークを迎え3月ごろまでだらだら続く
パターンの可能性もあると、報道されています。
 インフルエンザの予防で有効なのは手洗いと消毒です。手の消毒には
アルコールを使うのが一般的なのはよく知られています。
 アルコール消毒はインフルエンザウイルスに対して有効にはたらくので、
石鹸で手を洗い、よく手を拭いてから速乾性の擦り込み式消毒薬で手指を
消毒すると効果的です。
 その時、注意する点は、手にかけるだけでなく、乾燥するまでよく擦り
込むことと、洗った手がよく乾いてから消毒薬を使うことです。
 ぬれた手に消毒薬をかけてしまうと、アルコールが薄まってしまって、
十分な消毒効果が得られなくなってしまいます。
 普段から十分な睡眠や栄養をとって、手洗いをこまめにしてこの季節をを
乗り切りましょう。

                           PN:春よ来い


睦月(2013年01月)

 謹んで新春のお慶びを申しあげます。
 「おとそ気分」という言葉があるように、日本には元日の朝、家族一同がそろって屠蘇酒を飲む風習があります。
おとそは、屠蘇散という処方で、一般的にはオケラの根、サンショウの実、ボウフウの根、キキョウの根、ニッケイの樹皮、ミカンの皮などからできています。
その効果は身体を温めたり、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防に効果的といわれる生薬を含んでいて、一年間の長寿健康を祈願するならわしになっていることも納得ができます。
 四日市薬剤師会では、今年も市民の皆様の健康づくりにお役にたてればと思っておりますので、よろしくお願致します。

                                                  PN:初音